2019/06/14 | カテゴリー:スタッフブログ
女性の更年期障害は閉経後に誰でも発症する可能性があり、自律神経の乱れで起こるような症状で悩んでいる方が多いです。
更年期の辛い症状の原因は卵巣の機能低下(老化)と言われています。
目次
主な症状
主な症状としては
顔がほてる(ホットフラッシュ)
更年期障害の代表的な症状です。
上半身のほてりや急な発汗、のぼせ、などが現れます。
更年期世代の女性に多い悩みです。
汗をかきやすい
更年期の自律神経の乱れにより気温に関係なく冬場でも手や足や脇などに汗をかいてしまう。
緊張すると汗が大量に出るなどなかなか人前に出るのが恥ずかしいなどと悩む女性が多いです。
動悸や息切れ
更年期の女性において,急に動悸がしたり,息苦しく感じたりすることがあります。
病院で心電図などで検査をして異常がない場合は、更年期による女性ホルモンの低下の可能性があります。
情緒不安定
更年期には、情緒不安定や気分の落ち込み、意欲低下などの精神症状もよくみられます。
今までは対応できていたストレスに対しても過剰に体が反応してしまい感情が過剰に出る場合があります。
疲れやすい
寝てもなかなか疲れが取れない場合やなかなか寝付けなくて不眠症になり体が回復しない事があります。
これも更年期による自律神経の乱れにより睡眠の質が低下した場合に起こりやすいです。
手足の冷え
夏場でも手や足に冷えを感じたり入浴してもなかなか体が温まらないなど更年期により自律神経が乱れると血管が収縮して血液の循環が悪く特に末端である手や足の先に冷えを感じる事があります。
憂うつ
精神症状の一つで(環境的なストレス・人間的なストレス・ホルモンバランスの崩れ)で気分が上がったり下がったりする事があります。
更年期に起こりやすい症状の一つです。
肩こり
自律神経が乱れて血液の流れが低下すると肩こりの症状も悪化する場合があります。
更年期世代の女性もホルモンバランスが崩れて自律神経に負担が掛かると症状が悪化する場合があります。
腰痛
更年期になると、ホルモンバランスの崩れから様々な関節の痛みを訴える女性が増えてきます。
骨、関節などは女性ホルモンのエストロゲンの影響を受けます。更年期にエストロゲンが減少することで、関節の痛みなど腰痛の症状が出やすくなります。
頭痛
頭痛も更年期世代の女性に多い悩みです。
自律神経の中枢である脳はホルモンバランスが崩れると影響を受けます。また、血液や酸素が脳に十分供給できないと頭痛になります。
めまい・吐き気
めまいの原因は血管を広げる働きをしていた女性ホルモンであるエストロゲンが急激に減少することによる血流障害が原因の場合が多いです。
めまいが起きると船酔いと同じような吐き気が出る場合があります。
などがあります。
では、なぜ更年期になると自律神経の乱れで引き起こされる症状が出るのでしょうか?
脳と内臓の機能低下で自律神経は乱れる
女性は閉経するとホルモンバランスが大きく変わります。
女性ホルモンは脳の視床下部からの司令により卵巣から分泌されます。
脳の視床下部はさまざまなホルモン分泌をコントロールするとともに身体を一定に保つために、体温調節、呼吸、消化、免疫、精神活動などを管理している場所です。
ところが卵巣が老化して、卵巣の機能が衰えると脳がいくら卵巣にホルモンを分泌するように指令を出してもホルモンが十分に分泌されません。
すると、脳がさらにホルモンを分泌するよう過剰に指令を出すために、身体に誤作動を起こし異常な汗、心臓の動悸、めまいなどの症状が現れます。
いわゆる自律神経が乱れている状態です。
脳から指令が出ているということは、指令を受ける側だけでなく脳自体の環境が悪くても引き起こされるということです。
自律神経の問題は更年期によって引き起こされるものではなく、
①脳の環境が良くない
②内臓の機能が低下し、脳からの指令をうまく受けることが出来なくなる
という理由から引き起こされるため、卵巣以外の臓器の機能低下(更年期以外)でも同じような自律神経の症状が発症する場合があります。
辛い症状を緩和していくためには卵巣の老化だけに着目するだけではなく、内臓機能全体の問題を考える必要があります。
また、自律神経の司令塔である脳の環境も大切ですので、頭の歪みや脳の膜の問題も整える必要があります。
「更年期だから時期が解決してくれる」と薬だけに頼りっぱなしになるのではなく、しっかりと身体を整えていく事で症状が緩和、改善する事が見込めます。